多くの人が集まってくる大学に通っていると、本当に多種多様な人たちと知り合いになることが出来ます。僕は現在、将来英語を使う仕事に就くことを目的として、外国語系の大学に通っています。実家が結構田舎の地域にあるもので、それまではかなり固定された人たちとの付き合いしかなかったため、僕にとってはこの東京で知り合う人たちは刺激的な生活へのパスポートのように感じられています。

さて、このように大学で色々な人たちと知り合うと、それに伴って多くの「お付き合い」が生まれてきます。要するに、実家にいたころとは比較にならない多さで、最近は「親睦会=飲み会」に参加しています。まぁ飲み会に参加とは言え、あいにく僕はまだギリギリ未成年ですのでお酒は飲めず、周囲の先輩方がお酒に酔っているのを、ジュースを飲みながら横目で見ているばかりなのですが、それでも楽しい雰囲気は味わえます。

先日も入ったサークルの親睦会に出席していたのですが、そこで一人、変わった先輩と知り合ったのです。その人は元々酔っていたのか、親睦会の席で僕の隣におもむろに座ると、「ねぇ、嫌がらせ?うちの鍵穴に何か詰まっているんだけど!どうしたらいいの?」と、何の脈絡もなく話しかけてきたのです。
酔っぱらって支離滅裂なその先輩の話をまとめると、どうも下宿先のアパートの鍵穴にガムとおぼしきものを誰かに詰め込まれ、部屋の中に入れずにとても難儀したようです。
困っている僕を見かねたサークルの部長が、その人を連れて行ってくれましたが、自分は今後、ここでやっていけるのかと少し弱気になってしまった僕なのでした。